最近、毎年のように繰り返されてきたワクチン接種の必要性に対して、疑問の声が聞かれるようになってきました。
ただ単純に接種するワクチンから、動物たちの身体のことを考えるワクチン接種プログラムへとようやく動き始めているのです。
現在、犬や猫の飼い主さんは、毎年繰り返される混合ワクチンについて疑問を持つ方は少ないでしょう。
私たちの社会が、毎年の追加接種を当たり前のように受け入れてしまったために、様々な不都合が生じています。
ワクチンを接種していないというだけで、犬や猫はペットホテルの利用や動物病院への入院を拒絶されてしまうのです。
私たち人間がホテルに宿泊する度にワクチン接種の証明書の提示を求められるでしょうか?
緊急のオペが必要だというのに、ワクチンを毎年接種していないからという理由で、手術が出来ないということがあるでしょうか?
そんなにも彼らは不潔なのでしょうか?
そこら中にうじゃうじゃと、ジステンパーやパルボのウイルスが居るというのでしょうか?
混合ワクチンの接種率は、日本では20%にも達していません。
接種していない犬や猫の方がはるかに多いのです。
皆さんの隣の犬や猫のほとんどが、接種していないと思った方が良いでしょう。
これが日本の現状なのです。
欧米での獣医療界の動きとしては、毎年の追加接種に対しては疑問の声を多く聞くようになりました。
さらに、混合ワクチンのようにどんどん中身を増やしていくことは、アレルギー反応などの副反応の危険性が高まるだけでなく、不必要ななワクチンまでも接種することになるということを指摘し始めました。
そんな動きの中、1997年にアメリカにおいて、「ワクチンに関するシンポジウム」が開かれ、次のことが決められました。
1.最低でも3年ごとにワクチンを接種すること
このワクチンのシンポジウムの大会長であり、免疫学者でもあるシュルツ博士(大学獣医学部病理学科教授)は、長年に渡って毎年の追加接種の不必要性を訴えてきました。
毎年の接種は、免疫学的な意味など何もなく、一度もそのような証明はなされたことがないことを説いています。
無駄なお金を動物病院に毎年落としていくことは、無意味だと嘆いています。
日本においては、毎年の追加接種が当然のように行われているのが現実です。3年ごとにワクチン接種が行われるようになると色々な問題が生じてくるでしょう。
その第一の問題が、獣医師の収入減です。毎年、定期的に入ってきたワクチン接種による収入が、減ることは必須でしょう。
しかし、収入減になるからという理由だけで毎年の接種が行われては、たまったものではありません。
2.追加接種の代わりに抗体価の検査を行うこと
追加接種の代わりに抗体価の検査を行うことで、抗体価が下がっているワクチンのみを追加接種の対象とすることができます。
(検査のみでも、ある程度の費用はかかります。)
ただし、ジステンパーやパルボなどの気になるウイルスの抗体価だけで充分でしょう。すべて行う必要はありません。
3.病気や老齢の個体には、絶対に接種しないこと
10歳という老齢であっても、日本の獣医さんは平気でワクチンを接種することがあります。
免疫力が低下するという理由から、接種を勧めるでしょう。しかし、それは裏を返せば、混合ワクチンヘの反応も若い頃に比べると起きやすいということです。
特にこれから老齢期になる動物であれば、充分な量のワクチンを接種してきたのですから、もう必要ないはずです。
さらに、心疾患やアレルギーなどの明らかな疾患があるにも拘らず、ワクチン接種を行う獣医師もいます。
ワクチン接種は、健康体が第一条件です。
4.周囲での流行を考慮すること
周囲での感染の状況に応じてワクチンを接種することは、人道的なことだと思います。
これだけインターネットが普及して、瞬時に情報を得る時代になったのです。日本においても、獣医師同士が感染症の発生状況について情報を交換することが大切になるでしょう。
発生していない感染症に対してワクチンを接種することは、危険以上の何ものでもありません。
前述のことが決定した後でも、障害はたくさんありました。
アメリカの獣医師たちは、良い顔をしなかったのです。
それには、理由がありました。
日本と比べて混合ワクチンの接種率が良いアメリカでも、やはり収入減につながることを恐れたのです。
毎年、確実に落とされていくお金が減るという理由だけで、首をたてに振らなかったのです。
毎年の追加接種は、自然に飼い主を動物病院へと連れて来てくれる役目を持っています。葉書を送れば、当然のように病院へとやって来ます。
追加接種がなくなれば、今までのようには飼い主は動物たちを連れて来なくなるでしょう。
現在では、犬と描の接種間隔は3年ごとになっています。お金に絡むことなので、これが浸透するには、時間が必要なのでしょう。
日本でも、きちんと勉強をしている獣医師であれば、3年ごとになっているという事実を知っているはずです。あるいは、単純に知らない先生もいるかも知れません。
本当に犬や猫の健康を考えるならば、時間をかけてかかりつけの医師を説得したり、あるいは3年毎に接種してくれる病院を探すべきでしょう。
ガンやてんかんを引き起こすようになってから対処するのでは遅いのです。
『フレンドの遺言状』より引用
本村伸子 著
このような記事の信ぴょう性が疑わしいと思われた方は、ワクチンの必要性、毒性などについてインターネット上にたくさんの情報がありますので、どうぞ一度検索されて、ご自分で良し悪しの判断をされてください。
我が家の場合は
ビーグル
・チャンス 15才
フラットコーテッドレトリーバー
・ティアラ 12才
・ココ 5才
この3頭が居ます。
若い頃から毎年、混合ワクチンを接種していました。
接種した日と、翌日くらいは全く動かずぐったりすることは毎度のことでした。
軽く病気になって抗体を作っているのだから当たり前と思っていましたが10才近くなってきてからはワクチン接種のダメージは相当なものでした。
犬にとって良いことをしているのだから仕方ないと思ってましたが、このような本を読んだり、インターネット上での情報を見ているとどうやら違うらしいことに気づき、この高齢犬2頭の接種は止めました。
10年以上、充分な量のワクチンを接種してきたのですから、もう必要ないはずですし、もう、ワクチン接種しなければ入れないドッグランに行って走ることも、ペットホテルに泊めるつもりもないので問題ありません。
これからは身体に不要な負担をかけずにきちっと栄養を取って長生きして欲しいと考えています。